12世紀後半の高麗
実はお隣、朝鮮半島の歴史については私自身勉強不足です。「蒼き狼」の1189年シナリオでは、当時の朝鮮半島の勢力図が良く分からず、崔氏や李氏など有力な武臣を高麗王朝の臣従勢力として、とりあえず登場させています。また、当時は私奴の反乱が頻発しており、安定した地域とは言いがたいです。12世紀後半の朝鮮半島の歴史を辿ってみると、
1170年 鄭仲夫が反乱を起こし(庚寅の乱)、毅宗を廃し明宗をたてる。実権は鄭仲夫、慶大升、崔忠献らが握る。毅宗は廃王となり、釜山沖の巨済島に流される。
1194年 武臣 崔忠献が政権を握る
1196年 崔忠献が政権を完全掌握(武臣一族・李氏を滅ぼす)
1197年 崔忠献 明宗を廃位 神宗を王位につける
1198年 開城、私奴の万積らの反乱。溟州(江陵)、東京(慶州)、陜州等各地で反乱
となっています。歴史イベントとして「崔忠献の台頭」と「私奴の反乱」は入れても良いでしょう。元寇時には井上靖の「風涛」という優れた歴史小説があるんですが、12世紀後半から13世紀中頃の人物情報はいろいろ資料に当たってはいますが、なかなか良いものが見つかりません。でも、そもそも高麗でプレーする人ってどれくらい居るのだろうか?
- 作者: 井上靖
- 出版社/メーカー: 新潮社
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