抗蒙の丘−三別抄耽羅戦記

面白い短編小説でした。元寇直前の朝鮮半島での三別抄の活動を題材にした貴重な作品です。殺伐とした抵抗運動の中で仄かな愛が育まれている描写は私には余計でしたが、史実・架空含めてシナリオに登場させたい人物が多数いました。すでにシナリオに登録してある人物もいますがリストアップしておきます。

【高麗】

高宗:1257年、蒙古に対して全面降伏。1259年、没。
元宗:1270年、江都を捨て開京に遷都。
金方慶:高麗王朝の将軍。
金須:高麗王朝の官吏。1270年、三別抄が珍島を占領したときの霊巌副使。
高汝霖:高麗王朝の将軍。1270年、三別抄に占領された珍島に派遣される。松淡川の戦いで李文京に敗れる。
李蔵用:高麗の宰相。
潘阜:1268年、高麗の国書を携えて日本に向かう。
琴薫:高麗の使節耽羅に向かうが三別抄に捕らえられる。
李行倹:高麗の造船官。廉簡の評判を得る。三別抄に身を投じる。

【三別抄】

崔芝賢:主人公。三別抄の将。金通精の裨将。1243年生まれ。漢城の豪族の私賤。
金通精:三別抄の将。
裴仲孫:三別抄の将軍。江華島を放棄し、珍島を占領。南桃浦の戦いで討ち死に。
承化候温:裴仲孫に擁立された王族。南桃浦の戦いで捕らえられて斬首。
☆玉女:官妓。崔芝賢の妻になる。
徐宇燮:珍島の海人。崔芝賢の副官。
李文京:三別抄の将。
☆チャリ:耽羅の海人の出身。徐宇燮の愛人。
劉存奕:三別抄の将。南海を拠点にする海賊。

【モンゴル】

サルタク:蒙将。1232年に高麗に侵攻。高麗軍を撃破し開京に迫る。
忻都:珍島征伐の指揮。
洪茶丘:珍島征伐の指揮。高麗人。
黒的:フビライの使者。

【日本】

安東益満:十三湊を拠点とする海商。三別抄に協力。

抗蒙の丘(オルム)―三別抄耽羅戦記

抗蒙の丘(オルム)―三別抄耽羅戦記