アッバース朝資料

某所で、希少なアッバース朝について書かれた文献について聞いてきました。そのときのやり取りは以下の通りです。

質問:モンゴル侵攻のころのアッバース朝については『集史』が詳しいですが、12世紀から13世紀中頃の状況を記述した邦語の文献はないものでしょうか?

回答1:日本語で読めるものとしては、東洋文庫から出てるの『アルファフリー』の2巻目の最後の60ページくらい?
回答2:アッバース朝の末期に関するアラビア語史料というと、イブン・アル=ジャウズィーの『正しき秩序』、イブン・アル=アスィールの『完史』にスィブト・イブン・アル=ジャウズィーの『時代の鏡』辺りかな。

専門的に勉強している方と言うのはやはり桁違いに知識豊富ですね。アラビア語資料はアラビア語が読めるようになったら辞書を引き引き読んでみたいと思います。

アルファフリー〈1〉イスラームの君主論と諸王朝史 (東洋文庫)

アルファフリー〈1〉イスラームの君主論と諸王朝史 (東洋文庫)

アルファフリー〈2〉イスラームの君主論と諸王朝史 (東洋文庫)

アルファフリー〈2〉イスラームの君主論と諸王朝史 (東洋文庫)

また、ペルシャ湾都市国家アッバース朝との関係については、家島彦一『海が創る文明〜インド洋海域世界の歴史〜』朝日新聞社があるようです。

海が創る文明―インド洋海域世界の歴史

海が創る文明―インド洋海域世界の歴史