「毛皮の道」交易

モンゴル帝国とハンティやサモイェードなどシベリアの諸族との関係について某所で質問してみたら、以下のような回答をいただきました。シベリアとモンゴルは地理的には近いので、何らかの外交関係があったのではないかと考えたのが切欠です。『元朝秘史』には詳しいことは載ってなかったですね。人気blogランキングへ

岡田英弘中国文明の歴史』に書いてあったけど、また北モンゴルから、セレンゲ河を下ってバイカル湖に出、アンガラ河を下り、イェニセイ河との合流点からケチ河を下ってオビ河に出、オビ河を下り、イルティッシュ河との合流点からイルティッシュ河をさかのぼり、トボル河に入り、さらにトゥラ河に入って、その河源でウラル山脈を越えれば、カマ河の上流である。カマ河からヴォルガ河をさかのぼればバルト海に出るし、ヴォルガ河を下ればドン河をへて黒海に出る。これが古来のシベリアの「毛皮の道」である。

↑ヴォルガ・ブルガールあたりへ出る交易路らしい。あの辺だとジョチ家か?

ということは北モンゴルとシベリアは直接的な政治関係はなかったかもしれないが、少なくとも「毛皮の道」を通じた交易関係は少なくともあったということですね。井上靖の小説などにも毛皮製品が貴重品として描かれてます。モンゴル民族にとってもシベリアとの交易は重要だったのですね。 「毛皮の道」交易は『蒼き狼シナリオ』にも搭載していないので、入れてみようと思います。

そういやイブン・バトゥータ旅行記でブルガールの商人と北極圏の狩猟民族の交易について書いてたけど、沈黙交易だったらしく「取引の相手が人なのかジンなのかすらわからない」そう。

このコメントからも政治的外交が困難だったことが伺えます。シベリア諸族は少数民族であり軍事的脅威とはなりえなかったため、外交的重要性はなかったのかもしれませんね。

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