アルモガバルス

掲示板の「傭兵」に関するスレをみていたら、「アルモガバルス」という傭兵が13世紀に存在していたことが分かりました。ココには以下のような説明が書かれていました。カタルーニャバルセロナ周辺の地域のことで、13世紀当時はアラゴン王国の領域ですから、アラゴン王国配下として「アルモガバルス」を登場させるのもありですね。『物語 カタルーニャの歴史』は読んでみようと思います。

イベリア半島でも傭兵は大活躍していました。13世紀にキリスト教文明圏とイスラム教文明圏が衝突した時代、常に最前線にいたのはカタルーニャの傭兵部隊でした。イスラム圏といえば、当時は世界最先端の文明圏。そこに荒くれ者の集団が「剣よ、目覚めよ!」をかけ声に殴り込みをかけるものですから、傭兵団は<アルモガバルスアラビア語で襲撃者)>と呼ばれ恐れられるようになりました。しかし半島の情勢が安定すると当然のように邪魔者扱いされます。戦うことしかできない戦士の集団なのですから。

そこで首領のフラーが今度はビザンティン帝国に次の戦場を見つけ出します。皇帝に雇われ、これまたオスマントルコ相手に獅子奮迅の活躍をします。そしてまた戦況が安定すると邪魔者扱いされるようになり、ついにはフラー以下主立ったメンバーが皇帝に謀殺されてしまいます。しかし、それで霧散してしまう傭兵団ならかわいいものです。逆にいきり立った<アルモガバルス>はビザンティン帝国を荒らし回り、ついにはアテネ公国とネオパトリア公国という国家を築き上げてしまいます。傭兵恐るべし。ここらの話は『物語 カタルーニャの歴史』にて。

物語 カタルーニャの歴史―知られざる地中海帝国の興亡 (中公新書)

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