アージーヴィカ教

ユーラシア大陸の地方勢力を配置してると、インドとか東南アジアとか情報が少ない地域の勢力配置に困ることがあります。Wikipediaを見てたらインドの宗教勢力として登場させても良さそうなものがありました。学生の頃、世界史選択だったので古代インドにおけるバラモン教ジャイナ教、仏教の存在は知っていましたが、「アージーヴィカ教」は初耳です。しかもインドにおけるプレゼンスは小さくなかったようです。

南部インドのどの辺りに登場させるか頭の痛いところです。世界遺産でもあるエローラ石窟群はアウランガーバードの郊外にあります。シナリオの「デカン高原」に登場するアウランガーバードに配置しても良いのですが、エローラ石窟群は「アージーヴィカ教」のみの宗教施設ではないとのことです。

アージーヴィカ教は、古代インドの宗教の一つである。マウリヤ朝アショーカ王の碑文に仏教、バラモン教ジャイナ教と並んで「アージーヴィカ」の名前が出ている。仏教やジャイナ教と同時期に生まれた宗教である。一時期はバラモン教ジャイナ教、仏教などと並ぶ一大宗教であった。

マッカリ・ゴーサーラが主張した「運命がすべてを決定している」という運命決定論、運命論、宿命論を奉じていた。さらに意志に基づく行為や、修行による解脱をも否定した。エローラにあるローマス・リシ窟(前3世紀の石窟寺院)はアージーヴィカ教徒のためのものであったらしい。

南部インドにおいて13世紀までアージヴィカ教の信徒がいたことが、碑文によって実証されているが、その後全く姿を消し現在信徒はいない。

また、「エローラ石窟群」についても詳細な説明がWikipediaにあり、

エローラ石窟群 (Ellora caves)はムンバイーの東にあるアウランガーバード郊外の世界的に有名な石窟群である。エローラ石窟寺院群とも言う。エローラ石窟寺院群は世界遺産であり、世界遺産の中でも最も印象的な遺跡の一つである。

エローラは、インドのマハーラーシュトラ州アウランガーバードから30Kmほど離れた村である。 (現地では、エーローラーとも発音する。) ここに世界的に有名なエローラ石窟寺院群がある。 このエローラにある岩を掘って作られた石窟寺院群はその典型的な遺跡として知られている。 エローラ石窟寺院郡は世界遺産であり、アンコール・ワットやピラミッドと並び、世界遺産の中でも最も印象的な遺跡の一つである。

34の石窟が、シャラナドリ台地(Charanandri hills)の垂直な崖に掘られており、5世紀から10世紀の間に造られた仏教、ヒンドゥー教ジャイナ教の石窟寺院や修道院(あるいは僧院、僧坊)などから構成されている。 仏教寺院(仏教窟)の数は12窟で、石窟寺院群の南端に位置する第1窟から第12窟がそれにあたる。ヒンドゥー教寺院(ヒンドゥー教窟)は第13窟から第29窟までの17窟、北端に位置する第30窟から第34窟までの5窟がジャイナ教の寺院(ジャイナ教窟)となっている。 それぞれ石窟は近接している上に作られた時期も重なっており、これらの事実はインドにおける宗教の寛容性を表している、といえるだろう。

とのこと。「世界遺産」という言葉に魅かれます。一度は見に行ってみたいです。