ルーマニア基礎調査
中世のルーマニアは、10世紀に各地に小国がいくつか成立し始め、ワラキア、トランシルバニア、モルダヴィア3カ国に分裂。そして、このうちトランシルバニアは、ハンガリー王国の支配下に入り、さらに、1310年にはアンジュー家、次いでハプスブルク家の支配を受けています。残るワラキア、モルダヴィアは、13世紀にはモンゴル帝国に征服されています。そして、13世紀から14世紀にはバサラブ1世によるワラキア公国、ドラゴシュによるモルダヴィア公国の成立しています。
12世紀末の東欧の勢力状況について調べてます。ルーマニアには当時はまだ独立勢力はありませんが、ワラキア侯のカロペトロスという人物を見つけました。以前読んだ『騎士の時代』という資料に出てきたと思います。これ(↓)でしたかね?Regnal chronologiesによれば、ワラキアは1171-1241年まではクマン族に、1241-1286年はモンゴル帝国に支配されています。一方、トランシルバニアのHungarian client rulersとしてLeustachiusという人物が1176-1199年、Legforusが1199-1200年に現れています。詳細は調査中です。
あと、アンドレイ・オツェテァ編『ルーマニア史』恒文社もチェックしたいですね。下の2つ目の文献でしょうか?
騎士の時代―ドイツ中世の王家の興亡 (叢書・ウニベルシタス)
- 作者: フリードリヒ・フォンラウマー,Friedrich von Raumer,柳井尚子
- 出版社/メーカー: 法政大学出版局
- 発売日: 1992/11
- メディア: 単行本
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- 作者: 鈴木四郎,鈴木学
- 出版社/メーカー: 恒文社
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- 作者: ジョルジュカステラン,Georges Castellan,萩原直
- 出版社/メーカー: 白水社
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