アルビジョア派
アルビジョア派は、10世紀半ばに現れ、フランス南部とイタリア北部で活発となったキリスト教民衆運動。正式には、アルビジョワ派はカタリ派と呼ばれることもあった。南フランスの都市に由来するこの名前は12世紀終わりに現れるが、アルビ派の多かった都市がアルビではなくトゥールーズであったことを考えるとやや不適切な名称であるといえる。
二元論的世界観に代表されるグノーシス主義的色彩を帯びた特異な教義と組織を有したため、カトリック教会によって異端とされた。カタリ派という名前は「清浄なもの」を意味するギリシア語の「カタロス」に由来している。
高草茂『プロヴァンス古城物語 南仏の秘められた歴史』里文出版に、アルビジョア派のラングドッグでの活動について書かれています。アルビジョア派側の人物として出てくるのは、
・ギュイベラール=ド=カストル:アルビジョア派の指導者。1232年、激しい脅迫・弾圧に直面し、モンセギュールに身を引いて、アルビジョア派の基礎的な組織を守ろうとした。
・レイモン=ド=ペレイユ:1204年から1206年にかけて、アルビジョア派の教会がアリエージュ地域の領主レイモン=ド=ペレイユに山上の「城館」再建を申し出た。
・ピエール=ロジェ=ド=ミルポワ:レイモン=ド=ペレイユの義理の息子。モンセギュール城砦守備の指導者。
・ベルトラン=マルティ:アルビジョア派の司教。
です。佐藤賢一『オクシタニア』集英社もアルビジョア十字軍を扱ったものですが、創作上の人物が多いので扱いを慎重にしないといけませんね。
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